2002年2月の日記
2月1日(金)の夕方
今日は先ほど、TAに応募するための推薦状の依頼を先生方にしてきました。来学期の援助なしのリスクを少しでも減らすために、政治学部とアジア研究学部の両方のTAに応募しようと思います。もちろん第一志望は政治学部です。それで先学期とった政治行動の先生に頼んだときについでに、僕のいまだ"incomplete"の成績について聞きました。すると、もうすでに採点は終わってて、ペーパーはA-、成績自体はAだそうです。また、「ファイナルペーパーは確かに12月に受け取っていた、無くしたみたいだ。申し訳なかった」と言ってくれました。これで懸案だった成績もなんとかなりそうです。結果的には先学期は全てAという理想的な結果になりました。もちろんほとんどの学生がAを3つとっていることでしょうが、留学生の中にはBを2つとった人がいることを思えば、良かったと思います。
それと今日の昼は聖書の勉強会をしている人たちとご飯を食べました。その席で例のアパートについて色々聞いたのですが、あの建物は基本的にオースチンにあるキリスト教の大学院大学の寮なのだそうです。「キリスト教系」ではありません。キリスト教を教えるいわば神学校のようです。といっても学生数は少なく、あの建物に住んでいるのも半分以上はUTの学生だそうです。あと、リフォームが施されているとはいえ建物が古いので、空調が悪いとか。まあそれでも依然として魅力的なのには変わりませんが。
2月2日(土)の夕方
今日は昼過ぎからオースチン日本人会の新年会に行ってきました。年齢はそれこそ子供から70歳以上くらいの人までさまざまで、学生は見たところ3分の1もいないくらいでした。そこでは長年オースチンに住んでいる日本人の老人会?のような人たちがいなり寿司、チラシ寿司、おひたし、やきそばなど日本食を作ってくださっていて、食べ放題でした。学生の中にはすでに結構、知っている人がいました。僕もこの半年で少しは知り合いが増えたようです。今晩は土曜ですがゲーム理論の勉強をしたいと思います…。
2月3日(日)の夕方
今日は学部の同級生にスーパーボウルの観戦パーティに誘われて行くつもりでいたのですが、昨日おとついとあまりにも勉強しなかったため、行く気になれず、結局断りの電話をしました。それにだいたいスーパーボウルって何?っていうくらいの認識だし。アメフトの試合だってことも今日知りました。
ところで今日、スーパーでLimon味のポテトチップスを買ったのですが、これが最悪。食べているうちに変な汗が出てくるような味です。アメリカに来てダイエット・コークwithレモンに次ぐマズさでした。かなりお腹が減っていたのにあんまり食べれなかったくらいです。この2つの商品に通じるのは両方ともすっぱい柑橘系であるということ。このへん味覚が違うのでしょうか。
2月5日(月)の夜
日曜日以来、だらだらと「世論と投票行動」の授業の課題をやっていました。チームに別れて論文の結果を再現するというものですが、はっきりいって個人でやった方がはかどります。今日は午後3時過ぎから7時過ぎまで学部のラボにこもってやっていたのですが、せっかく日曜と月曜にかけて僕が作ったSPSSのファイルを持ってきたのに、そこのラボのSPSSがなぜか使えず、もう一人の1年目の学生が主導権をとってエクセルでデータセットを一から作り始めます。といっても最初各人が別れてそれぞれ探してきた州別のアグリゲートデータを入力したエクセルを継ぎ合わせ、いくつか新しい変数を作成するだけです。僕はさらにそれをSPSSに変換したものを昨日のうちに用意していたのです。ところが彼はそのままエクセルで分析しようとします。SPSSの方が便利だから、そちらにしようと僕と台湾人の先輩が言ったので、別のラボに移ります。でもその主導権をもっていた彼はSPSSの使い方をほとんど知らず、変換するのに一苦労。また分析もシンタックスコマンドを使わず全部、マウスでクリックしていくというやり方。いらない表もたくさんできあがります。僕が横から口を出して、そのまま「僕がやる!」と言えばよかったのですが、そんなことをして彼の機嫌が悪くなっても嫌だなあと思ったりで、イライラが募るばかり。あとその二人が勘が鈍いというか、勘違いが多くて、しかも時間だけは経っていくし、横で見ている僕としてはかなりストレスがつのります。もちろんその彼は面倒見の良く、まじめな人なのですが…。まあそれで結局一部手に入らなかったデータもあるので、再現しようとした試みは無残にも失敗。僕が一人でやったらならもう少し、うまくもっと良い結果が出たかもしれない、なんて不謹慎にも思ってしまいました(データの加工がいい加減だったことが結果が出ない原因かも)。
また今日あったゲーム理論のクラスでも、イライラは募りました。というのも先週来なくてドロップしたんだなと思っていた例のロースクールの学生が登場。またしても勉強していないのがバレバレのしょーもない質問をしまくって、ここはさすがロースクールの学生なのかまたしてもしょうもないことでごねまくる。先生も「そんなことは本の1ページ目に書いてある」と少々切れ気味。でも彼は勘違いが激しいようで、どうも「こんなにも質問して先生と議論する僕って頭がいい!」と思っている様子。そのくせ先生が彼の質問とは関係ないことを説明しているときは、窓の外をボケ―ッと見ている。宿題の答え合わせは当然のごとく宿題をやっていないので、ひたすら答えを書き写すのみ(ていうか後からでも見直すのか?)。
さらにこの二点に共通する別の僕のイライラの原因として、僕の英語力の無さがあります。つまり「それは間違っている!」あるいは「こうした方が要領が良い」と言いたくてもそれが相手に伝わらないのです。だから横でただ黙ってみているか、無理に何か言おうとして相手に怪訝な顔をされる。今回のゲーム理論の授業でもそういう感じのことがありました。結果、極端に言えば「ああタケシは分かってないんだな。バカだな」と思われているような…。つまり僕がSPSSの使い方、ゲーム理論を「理解している」ということを英語で示せないのです。これはストレスです。もちろんこれは僕に限ったことではなく、ほとんどの留学生にいえることだと思いますが。
とはいえ、同時に僕はもう少し謙虚にならなければいけないようです。プライドが高すぎるようです。これは僕の今後の勉強にとってマイナスになりこそすれ、プラスには絶対になりません。英語で説明できないくらいが丁度良いのかもしれません。「高慢なヤツ」と思われるよりも「馬鹿なやつ」と思われたほうが良いと思います。きっと英語ができていたらもっと調子に乗っていたでしょう。戒めなければ、と思います。
それと関係ありませんがゲーム理論の先生について、以前から気になっていたこととして、前にも言ったように彼のキャラと服装が全く合っていないのです。というのも彼の服装が、教授の中で一番カジュアルなのは良いとしても、「おっさんカジュアル」ではなく、「若者カジュアル」なのです。つまりジーンズ、スウェット、ジップアップパーカ、ハイテク系スニーカー。そのへんの学生よりもよっぽど垢抜けて、カッコイイ格好をしています(マジで今日の彼のジップアップパーカは少し欲しいかもしれない…)。これがもっと若くて陽気なキャラな先生ならわかるのですが、このゲーム理論の先生は年だし、ファッションなんて明らかに無頓着に見えるし、授業中の話題も今のところゲーム理論やフォーマルセオリーのこと以外は触れたことがありません。なのになんでその格好!?。「そんなん別にどうでもいいやん!」と思われるかもしれませんが、僕は授業のたびに気になって仕方が無いのです…(たびたび心の中で突っ込んでます)。
それとゲーム理論の授業ですが、またしても脱落者が出て、先生の嘆きも深まるばかり。確かに僕から見てもそんな脱落するような要素は今のところ無いです。先生いわく「僕が大学院生のときは、一度登録した授業を途中で辞めるなんてことは無かった。僕はひょっとして古いタイプなのかもしれない。でも大学院生とはそうあるべきだ!」と。で、授業の最後にはたまたま残っていた僕と台湾人と韓国人の3人のアジア系留学生に「キミらがこのクラスで一番ちゃんとやっている。感謝している」と言いました。確かにこの三人は、ちゃんと宿題もするし、真剣に聞くし、割とまともな質問をします。先生はさらに今日の授業でのロースクールの学生の、ゲーム理論へのすごい偏見に基づく、くだらない質問に触れて、「ゲーム理論を教えて25年になるが、かならずああいう学生がいる」と昔話を困ったようにつぶやいていました。もちろん僕はゲーム理論のことはまだ全然分からないし、ゲーム理論は意味があるのか無いのかもまだわかりません。ひょっとしてロースクールの学生のような反応の方が自然なのかもしれません。ただでも、ゲーム理論は政治学においてはすごい誤解に基づいてさんざん非難されてきた分野なのだと直感的に感じます。先生の語りにもその数十年にもわたる「偏見との戦い」とったようなものが、大げさですが感じられました。あるときは学生から、あるときは教授から、この先生にしてみれば「言いがかり」のような非難を浴びてきたんだろうなあ。「ああ、またか…」というあきらめと、誤解した反論者との論争の疲れのようなものがにじみ出ています。なぜ「ゲーマー」でいることはかくも過酷なのでしょうか。なんで少なくともUTの多くの学生はゲーム理論に興味が無いのでしょうか。いずれこの理由を僕は身をもって知ることになるのでしょうか。ひととおりゲーム理論を勉強した後に、改めてこの問題については考えてみたいと思います。
長くなりましたが、最後。今日WEBサイトで確認したところ、やっと正式に先学期の成績が出ていました。オールA!。先生から聞いて知っていたこととは言え、改めて画面で確認するとうれしさもひとしおです。今学期もこの調子でがんばろうと思います。
2月6日(水)の夜
今日は「世論と投票行動」の授業で、論文の結果を再現する報告をしました。どのチームも結局完全には再現できず、「このデータが手に入らなかった」、「この変数をどうやって作ったのかわからない」、「大体同じような結果がでているのに、一つの変数の係数の+-の記号が逆に出ている」など問題が続出。理屈の上では、科学的知識というのは同じ手続きを経ることで何度でも同じ結果が得られるところにその特性と言うか強みがあるわけですが、これでは何の意味もありません。まずどのようなデータを使ってどのような分析をしたか、ということを論文に明記するのは基本だろうし(最近は自分のHP上に使用したデータセットをダウンロードできるようにおいている政治学者もいるようですが)、中には明らかに誤ったコーディングをしていると思われるものもありました。つまり結構いいかげんです。で、先生に、「査読の論文が回ってきたとき、レフリーはその結果を分析信じるしかないのですか?」と聞きました。すると「そうだ。誰もその結果を再現して確かめているわけではない。ずさんかもしれないが、これは相手の職業倫理を信じてるわけだね」と。理系では一つ新たな発見をしたとされる論文が発表されると、世界中の研究者がこぞってそれを再現しようとし、「この条件下では上手くいかなかった」などと議論が行われるようです。しかし政治学の場合はそれができる土壌がまだ無いのかもしれません。
今日の授業では最後に、チームごとにシングル・スペース10枚程度の、問題点、反省点や次の課題などについて書かれた結果報告書を提出します。僕のチームのうち僕は3枚分ほど書いたのですが、やはり以前に比べてスムーズにかけるようになった気がします。かかった時間もだいたい小一時間くらいです。まあ論文とは違って単なる事実の報告なのだからあまり頭を使わないで良い、というのもあると思いますが。でも口頭でのプレゼンはまだまだです。今日も原稿を用意してあった部分はスムーズに余裕を持って言えたのですが、何か質問されて答えるときには、しどろもどろで自分でも何を言っているかわからなくなりました。ていうか、英語の表現がわかりませんでした。それにしてもこの授業はためになると思います。再分析するためには論文を深く読まなければなりませんし、実際にその論文を書く疑似体験することでプロの学者の論文を書くプロセスとか、ああここでごまかしたな、なんてことが分かります。論文を書く勉強になります。特に先行研究をレヴューしてそこからどう新たな研究を始めるのかということについて、何かコツみたいなのが分かった気がします。
それと関係ありませんが、学部の一部の学生にこのホームページの存在が知られてしまっているようです。どこからどう漏れたのか…?(わざと英語はあまり使わないようにしているのですが)。今日、アメリカ人の3年目の学生に、「ホームページもってるだろ?。見たけど日本語ばっかりで読めなかったよ」と言われました。あー、あんまり微妙なことは書かないようにしよう。
2月7日(木)の夜
マイン・スイーパ5時間!に象徴されるような最悪な一日でした。Yahoo!で検索一杯したり…。ただ半日まるまるパソコンの前で無為過ごしたというほかありません。すごい自己嫌悪です。わざわざアメリカまで来て一体何をしているんでしょうか、僕は!?。TAに申し込むためのStatementも書かないといけないし、統計の予習、宿題、ゲーム理論の予習、世論と投票行動の授業の論文読みもある。明日はちゃんとしたい!。ひょっとして渡米以来最悪の一日かもしれません。
2月8日(金)の夜
今朝、メールを開くと、今回アメリカの政治学のPh.D.に出願されている日本の方からのメールが入っていて、「一つ合格した」とのこと。大学は僕も受験して受かったところですが、何せ時期が早い!。僕のときよりも2週間くらい早く出願されたようですが、それでも発送してから1ヶ月ちょっとで合格通知です(僕の場合、発送してから約2ヶ月ちょっと…)。多分すごい評価が高かったのでしょう。その大学は確か締め切りが2月1日だと思うのですが、今の時点で合格が出ていると言うことは選考はすでに締め切り前から始まっているようです。いずれにしてもめでたい!(電波少年の「坂本ちゃん」の企画ではありませんが、他人の合格話って自分ごとのようにうれしいですね)。その方はまだ後9校結果待ちがあるということで、この調子だとすごいことになるのではないかと思います。
今日は昼間に学部であった、ブッシュ政権についてのシンポジウムみたいのに行ってきました。ゲストスピーカーはすべてUTの教授。内容についてはまあ取り立てて書くことは無いのですが、一つ思ったのが席の埋まり方。これは今までアメリカに来て参加した講演会についてもいえるのですが、日本同様、演台から遠いところから埋まっていくのです。講演者の近くにはみんな座りたがらないようです。またこのことに関連して、講演会ではありませんが、通常のクラスでもアメリカ人の学生はどんどん積極的に発言して先生がそれを制するのが大変だ、と聞いていたのに案外そうでもありません。「何か質問は?」と先生が聞いてもシーンとすることもしばしばです。もっと授業での議論に口をはさむのは難しいかと思っていたのですが、これも必ずしもそうでもないようです。これらはみんな僕が留学した人たちから聞いたり、留学関連の本で読んだ「アメリカの学生は日本の学生と違って積極的だよ」とか「よく発言するよ」などという一種のステレオタイプに起因するのだと思います。同様に一般的に「アメリカの大学生はよく勉強する」と言われていますが、これも思ったほどでは無い気がします。これは僕が日本の大学では「比較的勉強する人たち」のグループにいたからかもしれませんが、これも留学していない日本人が知らないがゆえに誇張された一種の固定観念のような気がします(もっと意地悪い言い方をすれば一部の留学生がアメリカでの苦労話を日本に大げさに伝えた)。僕が日本にいるときは、「アメリカに留学している人たちはさぞ勉強しているんだろうなあ、僕なんかがいくらがんばっても彼らにはかなわないんだろうなあ」などというと強烈な被害妄想にも似た、留学生への異常な劣等感があったのですが、今は全く感じません。もちろんそれは僕自身が留学したということもありますが、それよりも「そんなのはウソだった、思ってたほどでも無かった」と気づいたからです。これは少し高慢な書き方かもしれません。「まだ一学期終わっただけなのに調子に乗るな!」とお叱りを受けるかもしれません。でも何ていうか、本当にこんな感じなのです。もちろん「楽勝だ」というわけではありません。僕が授業についていけなくてドロップアウトする確率も依然かなりあると思います。でもきっと僕が日本にいたときに、「アメリカは大変だ!」と聞いて想像していたほどでは無いのです。きっとそういう意識をあまりにも強くもちすぎていたのだと思います。だから、(いないと思いますが)僕みたいに日本で勉強していて、アメリカへの留学生に対して変なコンプレックスを持っているような人は、そんなこと考える必要は全然無いと思います。ある意味、僕の場合、日本で勉強を続ける方が大変だったと思います。精神状態は日本の大学院2年間よりも今の方がはるかに良いです。また勉強時間という意味ではアメリカの方が確かに多いと思いますが、「苦労」という主観的な尺度ではかると日本にいるときのほうが、よほどしんどかったなあ、と思うのです。
ちなみにここに出てきた「留学生」とは特定の誰かを指すわけではありません。僕の一つの主観的なイメージ上(「被害」妄想上!?)の存在です。僕の直接知っている留学生の方々は、僕にいつも正確な情報をくれたし、「留学なんてフツーのことだ、そんな威張るほどのことでも無い」と思っているような謙虚な方ばかりでした。
なんかわけのわからない自意識過剰な文章ですいません。ていうか考えてみれば単にUTが(or政治学部が)例外的なのかもれませんし…。いずれにせよ限られたサンプル数で一般化した議論をするのは良くないですね…。
2月9日(土)の夜
今日は午後から自転車に乗りに行ってきました。場所はオースチン郊外。1週5キロのコースを5週。つまり25キロも走りました。誰に連れてもらったかと言うと、UTにはPALというプログラムがあって留学生とその留学生の国に興味があるアメリカ人の学生をマッチングしてくれるのですが、そこで紹介してもらった人です。もちろんすでに何回か会っています。彼は学生ではなく、ライス大学を去年卒業してオースチンのコンピュータ関連の会社でエンジニアとして働いています。他にも彼の友人二人と合流し4人で、「バイク・ライディング」を楽しみました。まじで超久しぶりのまともな運動です。明日、あるいは明日以降、体が痛くならないか心配です。まあでもこういう運動を週に一度くらいするのは必要なことだと思います。ジムに行ってマシンをこぐよりもこっちの方が楽しいし…。
というわけで、今晩は勉強すべし!。
2月10日(日)の夜
今日はなかなか勉強できた日でした。ゲーム理論の予習と統計学の宿題をしていました。ていうか数学ばかりです…。まるで高校生のような。で、夕方から大学近くのスターバックスで先輩のインド人の学生と会って統計学の宿題について勉強会をもちました。といっても実際議論するほど問題が無かったのでほどなく彼の一人暮らしの家に移動。これがまた良い場所で大学から近いのに眺めは最高。キッチンも簡易キッチンではなく広くダイニングもあるし、テラスもあります。さぞ家賃は高いのだろうと思って聞いたのですが、なんとたったの450ドル!。しかも夏の割引もあるとか。うーん、ここも良いなあ。ここだと自由に友達も呼べるし…。でも問題は引越しかなあ。とりあえずそのうちこのアパートの事務所で色々聞いてみたいと思います。
ところでこのインド人の先輩ですが、彼はなかなかの「オーガナイザー」で、学部で1学期に二回くらいさまざまの講演会を企画しています。実は先日のブッシュ政権についての講演会も彼の主催です。凄い積極的な性格で、何か質問があれば全然面識の無い有名教授たちにでも臆せずメールで質問します。先学期の授業のプレゼンを一緒に組んだとき、スタンフォードのフィオリーナにメールしたのは彼でした。また彼はドイツで学生生活を送ってたときもかなり積極的だったようで、地元新聞のインタビュアーとして有名学者たちを取材していたそうです。哲学者のガダマーにインタビューしたときにガダマーと一緒に写った新聞記事の切り抜きなんかを見せてもらいました。またこれはどこまで本当かわかりませんが、ノーベル経済学賞のアマルティア・センとも知り合いなのだそうです。うーん、グレイトだ。すでに3年目の初めにコンプにも受かってるし。僕もがんばらないとなあ。
それと昨日25キロも自転車をこいだのに。今日も体が何ともありません。まあ明日以降くるのかもしれませんが。
2月11日(月)の夜
今日は昨日のインド人の先輩に紹介してもらって、アパートのマネージャーに話を聞いてきました。なんと来年度入居希望のウェイティングリストにはすでに36人。でもここはかなり大きなアパートでしかも出て行く人も多い(アメリカ人はエフィシエンシーは嫌いらしい)ので、とりあえず3月くらいには一度連絡するとのこと。といっても僕自身もまだ決めかねています。色々、前の2−2の寮みたいなところも魅力だからです。まだ時間はあるのでじっくり考えたいと思います。
で、今日は一日えんえんとゲーム理論の勉強をしていました。そろそろ難しくなってきました。僕は数学は昔から好きなのですが、大の苦手で、高校の定期試験では8点をとってしまったこともあります(幸い僕の高校には赤点という制度は無かった)。高校のときには数学を勉強しながらイライラするたびに問題集を思い切り噛んでいました。だから僕の数学の問題週はすべて僕の歯型つきです。今回もゲーム理論を勉強していて思わずそれをしそうになりました。書いてあることの意味がわからないのです。"weakly congruous"、"best response complete"、"congruous"の箇所を1時間くらい繰り返し読んであれやこれや考えていたのですが、結局はっきりとは理解できませんでした。しかたが無いので明日の授業頼みです。だいたい思うのですが、こういう数学系の教科書と言うのは、いくら簡単に書いてあってもしょせんは「できる人」が書いているので、「できない人」の身になりきれていないと思うのです。例えば練習問題の3分の1くらいしか本文にカバーされていることで解けなかったり。あとの3分の2は応用問題。こんなん数学できる人だったら楽しいかもしれないけど、できない人にとっては嫌になるだけです。挫折の元です。初心者用の教科書においては考える楽しみよりも解ける楽しみの方が重視されるべきです。練習問題はきっちりと本文でカバーしてある範囲で作って欲しいです。あと断りも無く使われる数学の記号。もちろん知らない僕が悪いのでしょうし、こんなこと言うと低レベルなのがバレて恥ずかしいのですが、はっきりいって僕は∈と⊂の意味が分かりませんでした。これくらい解説してくれても良いのに…。とまあこんな感じで文句をいっていますが、基本的に僕はゲーム理論が好きのようです。将来はゲーム理論などのフォーマルモデルを使ってモデルを構築し、それを統計分析で実証するというようなことをしてみたいです。そう、それで最近やっと政治学におけるフォーマルモデルというのは、政治現象を数式でフォーマルに描写したものなのだなあということが実感できるようになりました。しかしそうすると、回帰分析などの計量モデルとどう違うのでしょう。あれも実際、数式によって現実を描写していますし、因果関係を含んでいます。まあこんなことを考えるのがまだまだ先のことです。今はとりあえず高校生のように問題を解くべし!。
2月12日(火)の夜
たまに少し時間が余ったときとか、図書館の日本の雑誌コーナーに行きます。結構種類も豊富で楽しめます。まあ読売新聞とか、週間ダイアモンドとかあるのはわかるのですが、中にはかなりマイナーな雑誌があります。ていうか大学紀要なんてほとんどが「あえて何でこれが?」というのばかりです。例えばなぜか京都の大谷大学の紀要があるし、同志社からは一冊「人文学」という人文科学研究所の紀要が、政治学系では「早稲田政治経済学雑誌」と東大の「国家学会雑誌」が入っています。『早稲田学報』という早稲田の内部の機関紙みたいのも入っています。で、ここで初めて見た雑誌も少なく無いです。だいたいマイナーな学会関係か、政治団体関係なのですが(もちろん『前衛』も)、中でも一番謎だったのが、『改革者』という雑誌。政治系で発行元は民主社会主義なんたらとなっていて労働組合系なのですが、中身は結構保守的。政策研究センターとやらがかなり関係しているようですが、そこの理事長である政治学の某大物教授を中心にその理事にも政治学の有名大学教授が名を連ねます。内容もかなり主張がはっきりしたものばかりで、なかなか楽しめます。
今日のゲーム理論の授業ですが、やはり何度聞いても"congruous"の意味がわかりませんでした。なのでもう一度考えて、木曜日のオフィスアワーにでも行こうかと思います。まあこれも一つの機会です。
2月13日(水)の夜
今日の「世論と投票行動」の授業のプレゼンはイマイチでした。原稿をしっかり用意したのが災いしてか、すっかり棒読みで冗長なプレゼン。自分でも途中から何とかしないと、と気づいたのですがどうすることもできず。やはり次回からはある程度暗記して原稿は参照程度にしないといけないのかなあと思います。この授業は毎回プレゼンがあるので、こうやってプレゼンの練習できるのが良いです。今セメ中に何とかうまいプレゼンのやり方をマスターするぞ。
ところで昨日、たまたま政治学部の先輩とキャンパスのカフェにコーヒーを飲みに行きました。僕は結構ケチなので、「ああコーヒー代かかるの嫌だなあ」と思いつつも、お腹が空いていたので、ついついドーナツも注文してしまいました(だから不用意にカフェに行くのは嫌なのです…)。で合計は…、なんとたったの1ドル28セント!。このカフェがこんなに安いとは知りませんでした。カプチーノでもバニラフレイバーコーヒーでもアーモンドカプチーノでも全種類の飲み物の一番小さいサイズが90セント、ドーナツが一個25セントなのです。一番小さいといっても例によって、日本の標準サイズはあります。ついついこれに味を占めた僕は今日は一人でカフェにカプチーノとドーナツのおやつを食べに行ってしまいました。最近思うのですが、1ドル50セントが僕の「気軽に買える、買えない」のボーダーのようです。スターバックスのコーヒーは1ドル52セントなので、かなり躊躇します。特別に「今日は行く!」と決めた日しか行きません。でもドーナツがついて1ドル28セントだと、ついつい…。こんなんではいけません!。スターバックスとの差はたったの24セントであるということを認識すべきです。ああ、でも明日も行きたい…。日本にいるときは「缶コーヒー一本が何の躊躇も無く買えるくらいの経済状態でありたい」と常々思っていましたが、こちらではスターバックスです。高度経済成長以前の日本人はコーラを飲んで、「こんなおいしい飲み物があるのか!。これが毎日飲めるようになりたい」と思ってがんばっていたそうですが、今の僕もまさにそんな感じです。
2月14日(木)の夜
今日は本当に疲れました。昨日ほぼ徹夜で今日提出だった統計学の宿題の仕上げと、TAに申し込むためのStatement of Purposeの仕上げをやって、授業に出席。その後、ゲーム理論の先生のオフィスアワーに質問しに行ったのですが、オフィスアワーにもかかわらず不在!。で、夕方からはひたすら「世論と投票行動」の授業のためのデータの加工です。今回は僕がメインでやったので自分では納得できるものになりました。でも結果がでるかはまだわかりません(SPSSで加工した変数をStataで分析するのですが、Stataは持っていないので改めて明日またラボでやるのです)。
ところで昨日の深夜、アメリカの大学にいる同志社の後輩からメールが来て、どうやったら夜眠くならないのか?という何ともタイムリーな質問を受けました。これについて僕は思うのですが、逆説的に規則正しい生活をしている方が、いざというとき眠くならずに徹夜できると思います。いつ昼か夜かわからないような不規則な生活はかえって夜に突然眠くなる気がするのです。それにしてもこういうほぼ徹夜というのは、大学3年のときホテルで夜勤のバイトしていたときは週に2回はしていて、同志社の院に入ってからもなぜか今より多く徹夜していたくらいなのですが、昨日の徹夜はとみにこたえました。きっと久しぶりというのもあるかと思いますが、トシというのもあるかと思います(月並みなようですが)。一生現場で夜勤をする人は大変だなあ、と思います。
ところでこのホームページからもリンクしてある、UTの政治学部のHPがリニューアルしたようです。少し見てみたのですが、新しくできたものとして、今学期の授業のシラバスが公開してあるページが表紙からすぐ行けるところにあります(公開していないのも多いですが)。ちなみに授業番号380以上が大学院レベルです。
おやすみなさい…。
2月15日(金)の夕方
今日は政治学部の院生会主催による、ファイナンシャル・エイド申し込みについての説明会がありました。これは学部の公式なものではなく、要するにどうやったら良いアプリケーションの書類を書けるか、書類を作成するとき何に注意すべきか、この選考委員の先生はどうだ、とかなど、テクニックに関するものです。もちろん政治学部の院生全員にこの説明会に参加する権利があります。そうすると当然、ファイナンシャルエイドを獲得する過程は限られた「パイ」を分け合う、ゼロサム・ゲームな訳ですから全員がこの説明会に出席して同じだけコツを身に付ければ結果として、自分が財政援助をゲットできる確率は変わらないんじゃないか、と思う人もいるかもしれません。でも実際は昨年の例では応募した在学生全員がフェローシップ、TA、RAなどで財政援助を受けており、完全なゼロサムゲームではないのです。問題なのは過去に他の学生との競争という相対的な問題ではなく、個人的に絶対的な問題でリジェクトされた学生がいると言うことです。つまりこの説明会はそういう、事態を避けるためにどうすれば良いかということを教えてくれるものでした。例えば、推薦状ですが、3通が選考の際に必要なのですが、推薦状は毎回出す必要が無く、例えば昨年度の推薦状を使いまわすことができます。でもそうだからといって例えば、4年にもなっても一度も新しい推薦状をもらわずに、1年のときに出したやつを使いまわしているとダメだとか、そういうことです。また留学生の場合は特に、英語能力の上でのTAの適正を疑われて落とされる場合があるそうです。だからStatement of Purposeにはこういうことを書けとか。特にStatement of Purposeの書き方は参考になったと思います(受験のときと基本的に同じ)。
で、さっき「完全なゼロサム・ゲームではない」と書きましたが、今年に関しては実はまだ不確定で、状況は来年の新入生にかかっているそうです。というのも来年の新入生でTA付き合格をした人のうち、何人がそのオファーを受けるかで、在校生にまわされるTA枠が決まるからです。例えば、昨年は約150人の志願者の中から、20人(だいたい1学年20人というのを想定しているらしい)にTA、RA、フェローッシップ付きの合格を出したそうですが、その中から8人だけがそのオファーを受けてUTに入学し、後の12の枠は在校生にまわされたのそうです。結果としてそれでも6つ余ったので、その分をさらに新入生の中の優秀な人にまわしたということです(つまり現在の1年生22人のうち、最初から財政援助付き合格は8人、後からTAが付いたのが6人、外部の奨学金が3人、援助なしが5人だそうです)。ただ問題なのが、今年はアメリカは去年より不景気だということ。だいたいアメリカは不景気になると大学院志願者が増えるそうです。確かにUT政治学部も80年代後半のピークには約800人の志願者がいたようです。今年の志願者は去年とそんなに変わらない約150人なのだそうですが、財政援助を学部がオファーした20人がそれを受ける割合が上がるのではないか、ということでした。もしこの20人全員がオファーを受ければえらいことになります。昨年の例だと、逆に6つ在校生のための枠が減ってしまうわけです。ああ、そうならないことを祈るのみ。
ちなみに僕の入学審査でのランキングは約30/150だったそうで、あと10人で財政援助付き合格だったようです。これだとあんまり惜しくないようですが、後発の6人分のTAを考えると、これに関しては惜しかったような、惜しくなかったような。以前にも書きましたが、UTにはテキサスA&Mの財政援助付き合格後、「UTも何とかしてくれないかなあ?」とういう「TAくれ」の交渉をもちかけ、じゃあ「電話インタビューする」と言われ、やっぱり怖気づいて「だったらいいです…」と断った経緯があります。それというのも、だいたいそういう交渉をしようとしたのも、同志社の大学院の指導教授(アメリカ人)が強く主張したからしただけであって、僕自身は最初から「そんなゴネてもなんともならないだろう」とか「そんなんおこがましい…!」とあきらめていたのです。ただテキサスA&Mの財政援助をダシにUTに交渉メールを送ったと言う時点で、「指導教授の言ったことをやった」ということで、良かったと…。でも実際は後から6人分、新入生にTAを出せる余力がこの時点で学部にあったわけです(新たに新入生にまわされた6つの枠は、在校生の審査が終わった結果余ったもの。在校生の審査は4月の下旬。僕が交渉メールを送ったのは4月の中旬)。このときもう少しがんばっていれば、そして僕の能力がかなっていれば、実際にTAをゲットすることは可能だったかもしれません。といってももし僕が先学期TAをしていたら、成績もこんなに良くなかったでしょうが。
まあそれでもとにかく、財政援助決定の過程はこんなかんじなので、今年の受験生の方で援助付き合格がもらえなかった人は一度「ゴネてみる」ことをおすすめします(←!?)。もちろん他の大学の財政援助決定のプロセスがUTと同じだという保障はありませんが…。
それと話は変わりますが、3年目の先輩に「ゲーム理論の先生のオフィスアワーに行ったけどいなかった」という話をすると、「仕方ないね。彼はそういう人だから」みたいなことを言われました。うーん、やっぱりあの先生には何か問題があるのでしょうか。財政援助申し込みのStatement of Purposeには、最近の僕のゲーム理論好きが高じて、「フォーマルにモデルを構築し、それを統計学的に経験データによって検証したいです」などと書いたのですが、考え直さないといけない!?。場合によっては研究の指導もお願いしようかと思っていたのですが(←かなり気が早い、まだフォーマルセオリーを勉強し始めたばかりなのに)。
あと今日、別の先輩には「タケシはそんなTAのことを心配する必要は無い。絶対とれるから。みんなキミが成績優秀で、ハードワーキングなことを知ってるって」みたいなことを言われました。うれしい?。ていうか、その先輩は何を根拠にそんなことを言ったのかわかりません。「先輩」であるだけに僕と同じ授業なんてとってない人なのに。罠か!?。って、ここにこうやって書いている時点で、少しはうれしかったのはバレバレですね…。そう正直言って「誰かが見ていてくれているもんだなあ、報われた」と思いました。でもほっとしてはいけません!
あとルームメイトは今週末はアパートに帰ってこないそうです。月曜日まで一人暮らし!。やったー。
長文失礼。
2月16日(土)の夜
「世論と投票行動」のデータ分析ですが、結局昨日は論文どおりの結果が出ず、今日は家で変数の定義のし直しなどをしていました。で、それをStataをもっている先輩にメールに添付して送ってプロビット分析をやってもらって、また結果をチームの他のメンバーにも送ってみんなで共有する、ということの繰り返し。でも結局良い結果は得られず。昨日のうちにコードブックの抜粋と僕が変数を作るときに作ったSPSSのシンタックスを他の人たちに送っておいたので、今ごろ変数の定義をあれやこれやといじってくれていることと思います。ちなみに今回のチームのメンバーは僕、2年目の韓国人の先輩と3年目のアメリカ人の先輩です(チームはテーマごとに変わる)。しかしこの前も書きましたが、こうやってかなり知恵を絞って再現しようとしているのに出来ないと言うのは一体どういうことでしょう。本来なら知恵を絞らなくても書いてあるとおりにやればできて当たり前というのが本来だと思うのですが。なんか分析結果の信憑性に疑問を持ちたくもなります。
ところで数日前のニュースで見たのですが、GAPが経営不振なのだそうです。オースチンの店を見ていてもそうだろう、と思います。全くオースチンの気候を考慮していない品揃え。この暖かいのに、そんなに冬物ばっかりそろえてどうするの!、というかんじです。きっと全国で画一的にラインナップを決めているのでしょう。この気候の違いが激しいアメリカで…。ところで僕が一時期バイトしていたユニクロはというと、一応、各シーズンごとの品揃えは本部から指定があるものの、店長の裁量で特定の商品の入荷を増減したり、店の売り場の配置変えができるようです。だから現場店長の判断で気候に応じて割と柔軟な対応ができると。GAPは多分こういうことしてないんじゃないかなーと思います。この辺が日本的といえば日本的です。ちなみに、僕はGAPよりもよほどユニクロが好きです。「そんなんどこがどう違うねん!」という突っ込みがあるかと思います。でも僕に言わせれば大違いなのです。僕が思うにユニクロの商品には「ワビ・サビ」があるのです。まさに日本の心!。それに引き換えGAPといえばいかにもアメリカン(あのバスローブみたいなこしに紐がついたニットの女子の「はおりもの」は一体何なんだ!?。日本のGAPじゃ見たこと無い)。まあもちろんこれは好みの問題ではありますが。
それと数日前、バレンタインデーでしたが、額縁入りの星条旗をお互いにプレゼントし合ったカップルがいるそうです。アメリカよ…。
2月17日(日)の夜
午前中はルームメイトがいないのをいいことに、心ゆくまで掃除しまくり。フロアの雑巾がけなんかもしたりして。でもまた汚されるんだろうなあ。ていうか神経質すぎ?。で、午後からは図書館でゲーム理論の宿題。思ったよりも時間がかかる。中学、高校のトラウマが…。僕は能力的にではなく、性格的に数学に向いていないのかもしれません。
あと、これから週1で、コンプも終わった3年生の先輩にSPSSを教えることになりました。彼は第一専攻がアメリカ政治、第二が比較政治で、今まで計量的な方法をあまり勉強してこなかったそうです。指導教授は結構有名、というかアメリカ政治の大家(ちなみに『政治学辞典』ではMIT教授になっていた。10年以上前にUTに移っているのに…)で、その先生も計量はあまり使わない人なのでよかったようです。でもここにきて、その必要性を痛感しているとか。僕ももちろん時間は無いのですが、教えるということで英語の練習になるし、来年のTAの勉強にもなると思います(←なれるのかどうかは別として)。
それとリンクを更新しました。
2月18日(月)の夜
今日は午後3時から7時までひたすら「世論と投票行動」の授業のことをチームでやっていました。改めてみんなで見直したところいくつか勘違いして変数を作っていたところがあったりで、結構直すのに時間がかかりました。でもおかげでよい結果が出そうです。というのも変数を作るのは僕のパソコンのSPSSでやっていたのですが、分析は先輩の家のデスクトップでするのでまだわからないのです。それにしてもすごい時間がかかります。でもこうやって再現した分析は絶対忘れないだろうし、この論文のモデルの組み方や分析の枠組み)は自分の血となり肉となっている気がします。また自分の研究にも応用できそうです。論文をフツー読むよりもはるかに、役に立っている気がします(こればっかりじゃだめなんでしょうけど)。
ところでこの2人の先輩は二人とも今年の秋にボストンで開かれるアメリカ政治学会でのプレゼンがつい先ごろ決まったそうです。「何かコツは?」と聞いてみたら、一言、「運だ」とのこと…。そんなもんなんでしょうか。一人の先輩はまだ2年目でしかも留学生なので、僕も来年の今ごろはそんなこと言っていたいなあ、と思いました。
2月19日(火)の夕方
ゲーム理論の授業は来週が中間試験になります。先生が言うにはこの試験はトリッキーな問題は一切無く、基本的な知識を確認するためのいわば、「運転免許試験」なのだそうです。じゃあこれに落ちるとゲーム理論を「運転」する資格が与えられないのか?。
「世論と投票行動」の授業の作業ですが、先輩に変数のコーディングで無駄なことをしていた部分を指摘されました。実はすでにデータセットの中にサマリーとしてあったのをわざわざ作ってしまっていたのです。しかもそのサマリーで分析した方がよっぽど結果が良い。ああ、ブルーです。やっぱ調子に乗るなということですね。
ところでこっちに来てずっと思っていたことなのですが、アメリカの大学院生って日本の大学院生に比べて本を買わない気がします。日本にいたときはそれこそ1ヶ月の本代4万とかいうツワモノがいたりで、中には自分の専門でない分野も含まれているのになぜか東京大学出版会の現代政治学叢書を全部そろえてる人とかいました。僕は明らかに日本では本を買わない大学院生でしたが、こっちでは少なくともそういう感じではないです。といっても単に指定された教科書を買っているだけなのですが、アメリカ人の学生の中にはそれすらコピーで済ましてしまっている人がいます。やっぱ「本はカネに糸目をつけず買うのが粋」という書生文化みたいのが日本にはあるのでしょうか。読まなくても「蔵書」としてしまっておくみたいな。だいたい、大概の洋書ってペーパーバックだし、「蔵書」という感じがしませんね。「大学院生として月に1万や2万、本を購入するのは当たり前」などといういう日本での一部の人の物言いに常々反発を感じていた僕としては、なかなか良い感じだと思います。本当に買って損をしない本と言うのは少ないと思います。
2月20日(水)の夜
これから急いで明日提出の統計学の宿題を仕上げます。一通りやってはみたものの、いくつか分からないところや不明確なところがあり、今日学校で同級生数人に聞いてみたものの、一応やったけど僕と同じところがわからない人1名、まだ始めてもいない人3名で、全然意味がありませんでした。みんな僕を油断させようとウソを言っているのだろうか…。
2月21日(木)の夕方
昨日は朝の5時半までかかって統計学の宿題をやっていました。夜中の2時ごろに突然、天使が舞い降りて、すらすら解けるようになりました。まあいずれにしてもしんどくて眠いです。しかも今日は自転車で学校に行っていたのを忘れてバスで帰ってきてしまって、また戻る羽目になってしまいました。こんなときに限って…。
ところで3月の初旬のスプリング・ブレーク期間にオースチンのダウンタウンで毎年行われる全米的に有名らしい音楽祭、"South by Southwest"(SXSW)ですが、調べたところ今年は日本のバンド、DJは10以上出演するものの、僕の知っているのはありませんでした。去年はラブ・サイケデリコ、おととしはパフィーが来たそうですが。
あとそれに少し関連して、多くの人はオースチンを田舎だと思っているような気がしますが、意外とそうでも無いです。人口で言えば、オースチンは55万人で、ピッツバーグ(34万人)、アトランタ(40万人)より多いし、シアトル(54万人)、ボストン(56万人)とだいたい同じくらいです。まあ、だから?と言われればそれまでですが。
ところで昨日の深夜、テレビでブッシュと江沢民の共同記者会見みたいなのを見たのですが、江沢民って存在感あるなあと思いました。ブッシュに対してもこびるようなところが全く無い。かえってブッシュがびびってたような。やっぱ10億人以上の人口をかかえる国をまとめるには力がいるのでしょう。そう考えると、毛沢東とかはどんなんだったんだろう。
2月22日(金)の夜
今日は政治学部で「V・O・キー記念講演会」というのがありました。キーと言うのは50年代、60年代に活躍したハーバードの政治学教授で、業績評価投票理論の基礎になった賞罰理論で有名な人物です。で、なんで彼の名前を冠した講演会がUTであるかというと、彼は政治学のBAとMAをUTでとっているからです(Ph.D.は知りません…)。講演者は忙しい中、かけつけたUTの学長と、ハーバードでキーに教わったというUTのアメリカ政治の教授です。学長の話は、なぜかUTの予算がテキサスの州議会でどうの…という話でしたが、アメリカ政治の教授の方は「テキサス大学オースチン校政治学部が現在に至るまでもった大学院生の中でキーほど優秀な者はいない」というなんか奇妙な言葉で始まりました。で、その後はというと―ちょうど僕の席が陽だまりにあったこともあってか、寝てしまいました!。で、気づくと中間選挙に関するその教授の自説が展開されていました…。
それと今日は、在学証明書をもらいに登録事務室に行ってきました。というのもそろそろ日本の年度末なので、修士のとき1年間(108万円!)借りた日本育英会奨学金の返済延期願いを出さないといけないからです。この延期願いを毎年出し続けることによって最長5年間返済の延期ができます。で、昨日調べたところによると留学していた人はさらに1年間、就職するまでの猶予があるようです。合計6年。この間に免除職(大学教員など)に就職しないと返済しなくてはいけなくなります。しかも一旦払い始めて、後から免除職になっても返済は続けないといけないそうです。あと5年で就職かあ、多分できないだろうなあ。
今は金曜日の晩。ムショーに寂しい。誰でもいいから抱きしめて…(!?)。
2月23日(土)の夕方
昨夜は13時間くらい寝てしまい、起きると日が傾きかけていました。なんか毎週末、自己嫌悪に陥っているようです。いやでも土曜日くらいははっきりと「休み」と割り切った方がよいのかもしれません。僕はなかなかこういう切り替えというのが苦手なようです。
関係ないことを2つ。まずWindows Meむかつく。年末にメールアドレスを誤って全て消してしまってまでして、リカバリーしたのに、また最近調子が悪いです。デスクトップからマイドキュメントのフォルダを開けようとするだけでフリーズしたりします。他のウインドウは一切開いていないのに。こういうのって「欠陥商品」っていうんじゃ…!?。「こういうもんなんです」では済まされないです。また、「じゃあ他のを買えばよかったのに」というのもことOSに関しては通じないと思います。なんと言ってもマイクロソフトがほぼ独占しているようなもんなんですから。集団訴訟とか起せないものですかね。まあいくら裁判に訴えてもアメリカ政府も自国の稼ぎ頭であるマイクロソフト社を弱体化させるような判決は出さないものと思いますが(結局、分割の話もブッシュ政権になってお流れになりましたし)。
あと、アメリカに来て僕にとって「テレビの誘惑」というのが一切なくなりました。見たいという気にならないのです。たまに他の留学生の方のHPの日記などを見ていると、テレビを楽しんでおられる様子が出てきますが、正直僕は楽しめません。まず面白い番組が無いということ。突っ込みどころ満載という意味ではアメリカのテレビは面白いのかもしれませんが、そんなの疲れるだけです。アメリカの番組のあのベタさ加減が僕は嫌いです。僕は日本ではかなりテレビ好きで、しかもしばしば海外から批判されるような「人権無視の低俗な笑い」が好きだったのですが、そういう番組に見られる、こう残酷なというか、突き放したというか、屈折したというか、ビミョーなというか、そういう趣がアメリカの番組には無い気がするのです。すべてが直球、あるいはわかりやすい変化球、みたいな。日本の笑いというのは特に漫才みたいに、突っ込む人がいて成立するものが多いと思います。つまり見ている人に「ここ笑うところ」と教えないと、見ている人は笑うところがわからないくらい微妙なところに笑いが成りたっているのだと思うのです。あと場の空気で笑わせるとか。それに対してアメリカでは見ている人が誰かが突っ込まなくても、明らかに「笑うところ」がわかるような笑いが主流のような気がします。
それと何といっても楽しめるほど英語がわかりません!。日本にいるときは1ヶ月でもホームステイしていた人が、はまったとかで、日本でも字幕や吹き替え無しでアメリカのテレビや映画を楽しんでいて、僕などはそれを見て素直に「すごいなあ」と思っていたのですが、今になって思うと彼らは本当にわかっていたのだろうか、と思います。まだ僕もこちらで生活するようになって6ヶ月くらいですが、1年経っても2年経っても正直、テレビが言っていることが理解できないのじゃないかと思うのです。現時点でははっきりいって10%も理解できません。あるいは僕の英語習得能力が劣っているだけなのかもしれません。一応、がんばって英語を話そうとしている毎日なのですが…。
2月24日(日)の夜
今日は夕方、韓国人と台湾人の同級生とともに図書館でゲーム理論の試験勉強をしていました。韓国人の女子が珍しくメイクもせず疲れている様子なので聞くと、先週はTAをしているクラスのエッセイの採点で忙しかったとのこと。「やっぱアメリカ人の学生の書く字を読むのは大変?」と聞くと。それは全然大丈夫とのこと。じゃあ何が問題かというと、「内容がひどい」ことなのだそうです。彼女いわく「多くのアメリカ人の学生はエッセイの書き方や、文法を知らない」のだそうです。彼女によればテキサスは公立の高校の教育水準が全米で下から3番目で、しかもテキサス大学には田舎の金持ちや有力者の息子が、高校に圧力をかけ成績を改ざんして入ってくることも多々あるそうです。前に言ったテキサス大学の5年以内での卒業率が60%ちょっとというのも、高校時代ろくに勉強していない学生が無理をしてテキサス大学に入って、授業についてこれないということが要因としてあるようです。僕は「でもイェールとかハーバードとかで優秀な学生を教えるよりもプレッシャーが少なくて良いんじゃないの?」と聞いたのですが、激しく否定していました。僕にとってその真偽のほどは来セメわかるはずです…(だといいなあ)。
あと今日はシャーペンの芯が切れたので、生協に買いに行きました。アメリカでシャーペンの芯を求めるのは初めてです。アメリカではシャーペンは「メカニカル・ペンシル」と呼ばれ、あまりメジャーではありません(ちなみに有名な話ですが、なんで「シャープ・ペンシル」なのかというと日本の電器メーカーのシャープが開発したからだそうです)。で、売り場に行くと…、意外にも沢山の種類の芯がありました。どう沢山なのかというと、B、HB、Fなど色の濃さがいくつかあるのは日本と同じとしても、色(黒、赤、緑、青など)、そして太さ(0.5、0.7、1.3)までも種類があるのです。僕の場合、濃さはB、色は黒で即決なのですが、問題は太さです。日本にいるときはそんな太さなんて意識して買ったことがありません。果たして自分のシャーペンはどのサイズなのか?(ちなみに高1の時から使っているお気に入り)。とりあえず、真ん中ということで0.7を買いました。すると、サイズが合わなくて芯が出てきません!。どうやら太すぎるようです。だからといって、小心者の僕は1本折ってムダにしてしまったこともあるし、返品なんてできようはずもありません。仕方なく泣き寝入りし、新たに0.5を買いなおした次第です。ちなみに値段は12本で1ドル。日本より高いですよね!?。ああ…。
2月25日(月)の朝
今日は明日のゲーム理論の試験に向けてがしがし勉強するので更新しないです。…今のうちにここに書いておかないと夜になってつい通常のペースで更新しそうなので。今日はこれから一切PC触らん!。
2月26日(火)の夕方
今日は明け方の最低気温が−6度まで下がり、日中も風が強く、おそらく僕がテキサスで経験した中では一番寒い日だったと思います。MAをピッツバーグの院に行っていた友人は「ピッツバーグを思い出した」と言っていました。
で、今日はゲーム理論の中間試験。結果はどうだったかというと、正直よくわかりません。ただ先生は再三、トリッキーじゃない、シンプルだ、と繰り返し言っていましたが、そうでもなかったような。やはり先生と学生たちの間には誤解が生じているようです。どうも先生が言う「簡単」とは「微分を使わないこと」なのでは?と思います。実際、そんなの問題じゃないのに…。で、いくつかよくわからない問題がありました。自分の低レベルをさらすようで恥ずかしいですが、一つ以下に書いてみます。
僕の答えは「解なし」です。だって(U,L)、(D,R)がナッシュ均衡なんだから、それらにおける各プレイヤーのペイオフはbest responseじゃないといけないはずで、そうすると(基本的に)、x<5、y<6、z<5、w<6にならないといけません。でもこのゲームがstrictly competitiveだとすると、各セルを移動することによって、各プレイヤーが同時にそのペイオフを下げたり上げたりすることはできないはずです。でも上記の条件によりそれができない…。いや、本当のところどうなのかわかりませんが。
今晩もやることが一杯あります。明日の「世論と投票行動」の授業の発表の準備(進行状況0%)、同じくファイナルペーパーのプロポーザル(同0%)、木曜日提出の統計学の宿題(同40%)などです。結局直前に忙しくなるんだなあ。
2月27日(水)の夜
今、「世論と投票行動」から帰ってきた(夜10時半)のですが、これからすぐ明日提出の統計学の宿題をしないといけません。下手をすれば徹夜かも。もう体がしんどいです。鼻に3つも「おでき」のようなものができて痛いです。一応ビタミン剤なども飲んでいるのですが。今日の「世論と投票行動」の授業のテーマは、経済投票でした。結構、興味深いものです。また時間があるときに書きます。
ところで今現在の気温、-1度です。予報によると土曜日は-7度まで下がるそうです。アメリカ全国的にこんなかんじなのでしょうか。
2月28日(木)の夜
今日はもうしんどすぎるので寝ます。でも逆に疲れすぎて眠れません。背中の芯が痛いかんじです。
それと写真館のページ、2月の写真無しにするのが嫌だったので、とりあえず今、一枚だけ撮りました。別に2月である意味はありませんが。